藤村旧栖地と藤村井戸

藤村旧栖地・井戸

【藤村旧栖地】


 明治32年4月に恩師・木村熊二に招かれ「小諸義塾」の教師として赴任した藤村は、冬子と結婚し、小諸町馬場裏の士族の屋敷跡に新居を構えました。 『緑葉集』の序説に新居について「北国街道に沿ふた本町の裏手にあつて、浅間山から流れて来る二筋の細流に囲繞されるやうな位置にあつた。」と書かれており、『雲』では「もと士族屋敷の跡、二棟続いた草茸屋根の平家」とあります。

 島崎家は、家つづきの畑を借りて野菜を作ったりと簡素な生活を営んでいたようです。近くには藤村が朝洗顔したり、妻・冬子が水を汲みにきていた井戸が残っています。(井戸は使用不可)

 現在、居宅は馬場裏には残っておらず、旧栖地には有島生馬揮毫による「藤村旧栖地」の碑が建立されています。居宅だった建物は所在を転々とし、今は佐久市前山の貞祥寺に復元移設されています。

佐久市ホームページ「島崎藤村旧宅」(外部リンク)

■場所 <藤村旧栖地>〒384-0025 長野県小諸市相生町3丁目1−3
    <藤村ゆかりの井戸>〒384-0031 長野県小諸市大手2丁目3
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