小諸のそば「霧下そば」 浅間山の麓の蕎麦畑小諸のそば「霧下そば」 浅間山の麓の蕎麦畑

小諸のそば「霧下そば」浅間山の麓の蕎麦畑

 浅間山の麓、標高800m~1,000mに広がる蕎麦畑。水はけの良い火山灰土壌は、ミネラル豊富、さらに、日照時間が長く降水量も少ない、カラリと湿度の低い高原の気候が「霧下そば」を育みます。昼夜の寒暖差が大きく、朝霧のかかる浅間山の麓で栽培される蕎麦を特に「霧下(きりした)そば」といい、風味、香りの高い蕎麦として知られています。

小諸のそば
小諸のそば

小諸附近は浅間の煙りがなびく時、湿った気流が噴火の熱気ともつれ合い、もみ合って、霧の発生源となり、これが蕎麦に香気を添える。俗に、「千曲が捲く」というのは、このことだが、千曲の流れが捲くわけではない。向側の浅間の煙りが渦巻くのである。 (『そば物語』植原 路郎 著)